投資のススメ その③

今回は投資のススメその③、貸株について説明させて頂きたいと思います。この貸株は、銀行に預金を行うよりよっぽど良い金利収入が得られますので、株式取引を行っている方は是非利用してみてください(貸株に対応していない証券会社もありますので、ご利用の際は一度各証券会社のホームページで確認してみてください)。それでは私が普段利用しているSBI証券をベースにお話させて頂きます。

1. 貸株とは?

貸株とは文字通り自身が保有している株を貸し出すことです。誰が借りてくれるのかというと証券会社です。投資家が信用取引を行う際に証券会社から株式を借りて取引を行いますが、この株式の一部は株主が証券会社に貸し出した株がまた貸しされたものです。証券会社は投資家が信用取引を行う際に株の貸出料として手数料を取りますが、その一部は株を貸してくれた株主に株式の貸出料として金利を払います。これを貸株金利と言います。これを利用すれば、株式のキャピタルゲインインカムゲインに加え、更に貸株金利という第三の収入を得ることができます。普段株式取引を行っている方でもこの第三の収入に気づいていない方もおられるかと思いますのでこの機会に是非ご利用してみてください。

2. 貸株サービス利用開始手続き

①まずは案内に従い貸株サービスの利用開始手続きを行う。

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②ログイン後、右上に表示される口座管理口座を押す。

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③「貸株」タブを押す。

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④貸株振替を押し、振替株数を入力し貸株振替を実行する。

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たったこれだけです。あとは貸株振替した株式の貸株金利が口座に振り込まれます。貸株金利は低いもので年利0.1%、高いものでは年利8%もつくものもありますので、100万円分の株を貸株に出すだけで年間1,000~80,000円の収入が入ってきます。

3. 優待優先?or 金利優先?

貸株サービスの利用を開始する際に株主優待自動取得基本設定として優待優先か金利優先か選択するところがあります。どちらを選択されるかは個人の自由ですが、私の場合は株主優待がある銘柄は優待優先、ないものは金利優先にしております。

(優待優先)

株主優待の権利取得に必要な一定期間、貸出解除することで株主優待の権利を自動取得設定

(金利優先)

株主優待の権利取得に必要な一定期間、貸出解除せず、貸出を継続し金利付与を優先させものです。この場合、貸出期間中に得られる定であった配当金は配当金相当額として得るとができます。

4. 貸株サービスを利用する上での留意点

・貸株金利は雑所得扱い(=確定申告が必要)。

・NISA口座保有株式については貸株振替できません。

・継続保有が優待条件として付いている銘柄は貸出期間中

   は継続としてみなされない可能性があります。

5.まとめ

さて貸株及びそのメリットについてご理解頂けましたでしょうか。銀行にお金を預けても1%を切る様な金利しかつかない今日この頃であれば、値動きが少なく配当金がある程度得られる株式を購入し、その株式を貸し出してしまった方がより良い利回りを期待できるのではないでしょうか。貸株の存在をご存じなかった方もこの機会に是非ご利用してみて下さい!